アパレル企業の面接で採用されるために
こんにちは!ライターのBaileyです。
学生時代からアパレル企業に勤め、外資系ファッション・大手セレクトショップをはじめ、かれこれ10年以上アパレル業界に携わってきました。
アパレル業界の楽しさも苦悩も理解している一人だと自負しています。
アパレル企業に10年以上勤め、採用面接を担当したこともある私が今回、「アパレル企業に就職したい!」という人に向けてアパレル企業の面接に合格するために必要なポイントを解説します。
- アパレル企業の面接を受ける予定の方
- アパレル企業の面接の対策が知りたい方
面接の合否を分けるポイントも合わせて解説していきますので、今後アパレル企業に就職したいと感じている方、面接の予定が入っているけど不安を感じている方は是非最後まで見てくださいね。
アパレル企業の面接と一般企業の面接の違いは?
一般企業とアパレル企業の面接の違いってあるの?と感じている方は意外と多いかもしれません。
結論から言うと、一般企業の面接とアパレル企業の面接に大差はありません。
アパレル企業の面接であっても、一般企業の面接の質問内容と大きく変わるということはありませんので、安心してくださいね。
大きく変わる点とすると、スーツで面接に行くのではなく、私服で面接を受けるという点でしょう。
なぜアパレル企業の面接は私服で受けるのかという点については後ほど詳しく解説していきます。
一般企業の面接とアパレル企業の面接は変わらないと言いましたが、その中でもアパレル企業の面接官が面接の際に重要視しているポイントがあります。今回はそのポイントと面接の突破口について解説していきます。
[合否を分けるポイント]アパレル面接官が重要視していること
面接時にアパレル面接官が特に重要視しているポイントがあります。
それは志望者が「店頭でお客様と接している姿が想像できるか?」という点です。
アパレル企業に勤める=接客・サービス業ということが前提となることから、まずはお客様と接することができる人なのかどうかを見極める必要があります。したがって身だしなみや面接時の会話の中から「お客様と接することができる人かどうか」を総合して判断します。
では、実際どのように面接官に店頭でお客様と接している姿を想像してもらうのかは、次章のアパレル面接で意識すべき具体的ポイントでお伝えしていきます。
アパレル面接で意識すべき具体的ポイント
❶第一印象
まずは【第一印象について】です。第一印象は販売員の命とも言われるほど大切なもので、最初に販売員についた悪い第一印象を払拭するのは、その後どんなに良い接客をしても難しいとも言われています。
接客・サービス業で大切にされている第一印象をまず、面接の際に見られているのは間違い無いと言えるでしょう。特に意識するべきは初めの挨拶の時です。その際のアイコンタクト、表情、声のトーンなどから面接官は第一印象を感じとります。
面接の前には鏡で口角が上がるように練習し、また声のトーンも普段より1〜2トーン高くなるように意識し、明るい印象になるように心掛けましょう。
ただ声が大きくて、うるさい挨拶はNG!
明るい中にも柔らかさが感じられ、親しみやすさが感じられる挨拶を心掛けましょう。
❷身だしなみ・服装
第一印象と合わせて見られるのが、身だしなみと服装です。お客様と接する上では、販売員に清潔感があることは、お洒落であることよりも大切なことだと認識されています。よってここで見られているのは販売員・ショップ店員になる大前提として【清潔感のある装いかどうか】です。
もしかすると、「アパレル企業の面接は受けたいけど、自分にはファッションセンスがないし、私服にも自信がないな・・・」という方もいるかもしれません。そんな方はまず安心してください。
ファッションセンスや感度というものは働いてから身に付いてくるものでもあります。働いている中で、最新のトレンドや着こなしを学び、センスや感度が磨かれていくということを面接官は誰よりもよく理解しています。
身だしなみや服装がださいからという理由だけで不合格になることはまず無いと断言できます。オシャレかどうかではなく、清潔感のある身だしなみ・着こなしかどうかという点は必ず意識しましょう。ただし何を着ても良いという訳ではなく、一応面接ですので、シャツやカジュアルジャケットなどを着ていくのが無難で良いかと思います。
何を着て面接に行けば良いかわからないという方は、面接を受けるショップの服を取り入れるのも良いですよ◎
何よりも意識することは「お店に立つ販売員になること」なので、そのお店のコンセプトを理解した上で、お店のものを取り入れることは面接官も喜ぶポイントで、間違いなく好印象につながることでしょう。
❸対話・コミュニケーション
数えきれない採用面接を受けてきた中で感じることは面接の質問に対する返答内容の中身はさほど重要ではないということです。
「それってどういうこと?」と思われるかもしれません。
面接官が大切にしていること、それは返答内容の中身ではなく、志望者が対話・コミュニケーションが円滑に行える人であるかどうかを確認しているということです。
それは販売員という職種と仕事内容をしっかり理解できているかということにも繋がります。販売員という仕事はお客様のニーズをコミュニケーションの中からしっかりと汲み取り、そのニーズに合わせてお店のお洋服を提案していく仕事です。よってコミュニケーションがしっかり図れるかどうか、それらを面接時の質問と返答という形で確認しているのです。
「面接の質問内容の返答に自信がない・・・」そんな質問がきても、しっかりと自分の言葉で自分の気持ちが相手に伝わるように、相手にわかりやすいように伝えようとしているのか、その努力が見えるかが大切になってきます。綺麗な言葉でまとめようとしたり、内容を誇張して伝えようとするのではなく、自分の伝えたいことを自分の言葉で伝えられる人かどうか、お客様と対話ができるレベルであるかを見極めています。
内容は大切ではないとお伝えしました。大切なことは、自分の思っていることを相手にわかりやすく伝えられるかどうかです。その為に必要なことはアイコンタクト、ジェスチャーなどを含めながら伝えることかもしれません。面接官が話をしている時の話の聞き方なども含まれます。
自分の経験や体験談、その思いをしっかりと自分の言葉で相手に分かるように伝える努力をしましょう。例え綺麗に纏まらなくても、面接官はきっとその努力を感じ取ってくれることでしょう。
では実際にここからは面接時の質問内容を回答例と合わせて解説していきます。
アパレル企業の面接での質問内容と回答例
冒頭でもお伝えした通り、アパレル面接時の質問内容などは一般企業の面接とさほど大差ありません。
おそらく志望理由や学生時代に頑張ってきたことなどの質問が中心となりますが、ここではアパレル面接の際によくある質問と回答例をポイントを踏まえてご紹介していきます。
【質問❶】
- 数あるショップの中から弊社ブランド・ショップを選んだ理由はなぜですか?
-
(回答例)御社のショップが好きで日頃からよく利用していました。その際のスタッフさんの対応に大変感銘を受け、自分もそのような販売員になりたいと考え、今回志願いたしました。
- ショップを訪れたエピソードは説得力がUP
面接前にショップを訪れてみて、雰囲気やスタッフの働き方などを観察しておくのもきっと面接に役立ちますよ◎
【質問❷】
- 学生時代に苦労したことはなんですか?またそれをどのように乗り越えましたか?
-
(回答例)30名いるダンスサークルのリーダーを務めており、その際に苦労したことは学園祭に向けて全員で一致団結することです。時には意見がぶつかり、練習が思うように進まない時期もありました。その際は一度全員で集まり、各々の学園祭に向けての気持ちや、素直に思っていることなどを吐き出すような機会を設けました。話し合い後からより一層チームワークが高まり、スムーズに練習が行えるようになりました。結果としてチームとして学園祭で大成功を収めることができました。個々の意見を反映することの大切さ、チームワークの大切さを身を持って感じることができ、全員で達成感を感じることのできる学園祭となりました。
- 「どのように苦難を乗り越える人であるのか」が面接官に伝わるかが重要
- 具体的なエピソードを盛り込むことで内容が面接官に伝わりやすくなる
エピソードはできるだけ前向きな内容で、ややアクティブさが伝わるとより◎
【質問❸】
- 入社後はどのような販売員になりたいですか?
-
(回答例)お客様、上司・部下など関わる全ての人から信頼されるような販売員になりたいです。一人一人のお客様を大切にし、お客様に心から喜んでいただくことで、信頼関係を築いていきます。またこの人に接客してもらいたい、この人から買いたいと思っていただき、顧客様となっていただけるような販売員を目指します。
- 面接官は「どのような志を持っているのか」が聞きたい
- 店頭でお客様を接客するイメージが面接官に持ってもらえるかが鍵
顧客様を作れる販売員は重宝されるので、何を伝えたらよいかわからないという方は『顧客様を作れる販売員になる』と答えたら◎
アパレル企業の面接でアパレル経験者が優遇される3つの理由
多くのアパレル企業面接ではアパレル経験者が優遇されることがあります。
その理由はアパレルの離職・退職理由と深く結びついています。
- お給料が低い
- 思ってたより体力仕事できつい
一般企業と比較してもアパレルの給料は低く、初任給で16万〜20万円前後が妥当です。アパレル経験者はそれらを理解していることからその理由での退職は少ないものの、初めてアパレル企業で働く人からすると退職の理由となってしまうのです。
またアパレルは表向きは煌びやかで華やかな職業に見えるかもしれませんが、10時間近い立ち仕事、また新作や納品日は段ボールを運んだりなど、見えないところではかなりの体力仕事となります。退職理由で多いのが、この思ってた仕事内容と違ってきつかったというものです。アパレル経験者にとってはすでに理解していることであり、入社してからのギャップがないという点から優遇されます。
- アパレルのお給料相場を理解しているから
- 入社してから思ってた仕事と違うというギャップを回避できるから
- 販売経験者であることからお店の即戦力となるから
以上の理由からアパレル経験者は面接時優遇されることが多いです。
やっぱりアパレル未経験ではアパレル企業の面接は厳しいの?と思われる方もいるかもしれません。
ただ実際にはそんなことは全くありません。未経験でも日々努力していれば一年で経験者を抜かし、トップクラスの販売実績を持つ人も大勢います。
未経験で意識すべきことは今までお伝えしてきた面接時のポイントを理解し、面接に挑めば大丈夫ですのでぜひ安心してくださいね。
アパレル企業の面接の攻略方法:まとめ
いかがでしたか?
これからアパレルに就職したいという方に向けて今回は面接時のポイントをお伝えしてきました。
人と喋るのが好き、洋服が好き、アパレル企業を受ける人にはそれぞれに想いがあります。
私が今まで採用面接をしてきた中で大切にしてきたこと、それは「アパレルという楽しい仕事」に就きたいという気持ちを感じとることです。
皆さんはお買い物する時、どのような気持ちでお買い物しますか?
嫌なことがあり、ストレス発散で買い物する!デートの約束に向けてお洋服を新調する!久々に会う友達に綺麗になったねって言われたい!など洋服を買いにくる目的はさまざまです。
ですが、その背景には暗い気持ちではなく、前向きでハッピーな気持ちしかないと思いませんか?
アパレルで働くということ=お客様のハッピーのお手伝いだと思っています。
数えきれない職種や仕事がある中で、こんなにハッピーな仕事は他にないのです。
絶対に「アパレル企業で働きたい!」そんな気持ちを持って面接に挑んでください。
きっとその熱意は面接官に伝わることでしょう。
GOOD LUCK!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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